年末になると流行語大賞のノミネートがされ、今年も終わりが近づいたなと感じますよね。
毎年選ばれる「新語・流行語大賞」ですが皆さんはどう感じているでしょうか?
今年どんなことがあったのか、流行語を見るとわかるわけですが、中には「この言葉流行ってないよね?」「この言葉知らないよ」というものがあります。
流行語大賞を選ぶための選考基準はどうなっているのか気になりますよね?
中には選考基準がおかしいと感じている人もいるようです。
では実際の選考基準はどのようなものなのか調べてみました。
流行語大賞の選考基準がおかしいとの声!
流行語大賞が流行ってない、知らないのになぜ選ばれる?
についてまとめていきます。
流行語大賞の選考基準がおかしいとの声!
流行語大賞の選考基準がおかしいと言われています。
流行語大賞に鎌倉殿の13人関連のワードが1つもノミネートされてないのはおかしい😅一体どういう基準で選んでいるのか…
— 鬼の副長(復活編) (@c7AKuJAPajZUb28) November 4, 2022
ちなみに2022年の新語・流行語大賞は「村神様」でした。
これはヤクルトスワローズの村上 宗隆(むらかみ むねたか)選手が、神がかった活躍をしたことによるものです。
2023年の新語・流行語大賞は「アレ(A.R.E.)」でした。
これはプロ野球で日本一になった阪神タイガースの岡田彰布監督が使っていた、「優勝」を意味する言葉ですね。
やはり今年も野球関連の言葉でしたね。
では、選考基準とはどのようになっているのでしょうか?
流行語大賞の選考基準
ノミネートされる言葉は
『現代用語の基礎知識』(自由国民社・刊)の読者アンケートの結果から編集部によって選出された30語から50語が候補としてノミネートされ、その中から新語・流行語大賞選考委員会(選考委員7名)によってトップテンと年間大賞が選定される
引用元:Wikipediaより
以上のように選考されます。
基本的には読者アンケートに基づいて選出され、選考委員の話し合いによって絞り込まれます。
この賞は、1年間に発生した様々なことばのなかで軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスを持って、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとしています。
1984年に始まり、はじめは「新語部門」、「流行語部門」「表現部門」などとしょうが分かれていましたが、選ばれたトップテンの中から大賞が選ばれるようになったのは、第11回(1994年)からです。
流行語だけではなく、「新語」という要素もあるので、必ずしも流行った言葉ばかりではないと思われます。
選考委員は誰?
2022年の選考委員は
姜尚中[カン サンジュン](東京大学名誉教授)
金田一秀穂(杏林大学教授)
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
俵万智(歌人)
室井滋(女優・エッセイスト)
やくみつる(漫画家)
大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)
の7名で構成されています。
最終的には選考委員の意見が入るため、もしかしたら世間の感覚とズレが出てしまっているかもしれませんね。
選考委員のメンバーの年齢も48歳以上~72歳という構成で、言い方は悪いですが、おじさん・おばさんのメンバーなので、若者の感覚とはズレがありそうです。
そして個人的意見も入りそうなので、アンケートで得票が集まったものが選ばれるとは限らないため、「おかしい」と思う人が出てきてしまうんですね。
流行語大賞が流行ってない、知らないのになぜ選ばれる?
流行語大賞に選ばれることばは「流行ってない」「知らない」という声も聞かれます。
流行語大賞の言葉をいま初めて聞く私
— fuyuharunatsuaki (@tanu7kine) December 1, 2022
おかしいなぁ・・ずっと日本にいたんだけど・・
流行語大賞「村神様」に決定#Yahooニュースhttps://t.co/QfscvTlB9P
流行語大賞の村神様まったく知らないw
— あいや (@aiya_127) December 1, 2022
2022年の流行語大賞に選ばれた「村神様」は、野球を見ていた人にとってはよく聞いていた言葉ですが、全く見ていなかった人からは「そんな言葉知らない」となるわけですよね。
ちなみに「村神様」はプロ野球ヤクルトスワローズの村上宗隆選手のことです。
2022年はシーズン最多の56本のホームランを打ち、最年少で3冠王に輝いています。
ヤクルトの優勝に大きく貢献しました。
【受賞ラッシュ】ヤクルト・村上宗隆、「村神様」で20冠の大台にhttps://t.co/wUIHihQexn
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 1, 2022
首位打者、本塁打王、打点をはじめ、最高出塁率、6~8月の月間MVP、3つのコミッショナー特別賞、ベストナイン、熊本県民栄誉賞などを受賞していたが、流行語の年間大賞受賞でついに20冠となった。 pic.twitter.com/Qw64DQ4nnV
野球ファンなら、知らない人はいないほど、目覚しい活躍をしていましたね。
えっ、今年の流行語大賞のアレってやつ全く一ミリも知らない…🙄
— くま (@over30bear) December 1, 2023
去年も今年も流行語大賞がガチで知らない言葉すぎて笑ってる野球に興味がない人間なので…去年はまだTwitterで見たことあるかもくらいだったのに今年のはほんとに一回も聞いたことないんだけど
— 美果 (@Mikan_7536461) December 1, 2023
知恵袋では「流行語大賞は何で野球ばかりなのですか?」という質問があり、その答えに「選考委員の人が野球好きだから」と載っていました。
確かにそういったことも大賞の選考に反映されるかもしれないですね。
流行ってない知らないのになぜ選ばれる?
先ほどの選考基準や、選考委員の話し合いなどもあり、流行ってない、知らないといった言葉が選ばれたりします。
そして、「新語」という要素も含まれているため、新語がノミネートされると「流行ってない」という解釈になるわけですね。
正式には「ユーキャン新語・流行語大賞」という名称です。
ですが、毎年「流行ってない」「知らない」という声がSNSで沸き上がるのですが、もはやそこを含めて「流行語大賞」は“年末のイベント”となっているようです。
新語•流行語大賞の年間大賞「村神様」とかまったく流行ってないし、私の周りの女性は誰も知らなかったよ…
— naru (@soko712) December 1, 2022
去年の「ショータイム」「リアル二刀流」とか、明るい話題=野球しか思いつかんのかね?
選考委員は昭和脳の随分なお年寄りなのかな…
(野球が嫌いというわけではありません)
流行語大賞って野球のネタ多いよね。
— NAWOQI (@NAWOQI) December 1, 2023
野球見ないから私の周りではいつも流行ってない…。
そのうち「流行ってない」が流行語大賞にならないですかね?
2022年新語・流行語大賞
TOP10は以下の通りです。(50音順)
年間大賞:村神様
キーウ | ウクライナの「キーウ」のこと。戦争の残酷さから |
きつねダンス | 日本ハムのファイターズガールが踊り話題となる |
国葬儀 | 安倍元総理への国葬について国と国民とで揉めた出来事 |
宗教2世 | 安倍総理を殺害した班員が宗教2世だったことで問題となる |
知らんけど | 関西でよくつける話の終わりにいう言葉「知らんけど」が増えた |
スマホショルダー | 肩からスマートフォンを斜めがけできるスマホショルダー |
てまえどり | スーパーなど食品棚の手前の消費期限が早めの商品から取るにしようというもの |
村神様 | ヤクルト村上選手の神がかった活躍 |
Yakult(ヤクルト)1000 | 良質な睡眠を促すと言われるヤクルト1000が超人気で品薄に |
悪い円安 | 1ドル115円から150円台まで円安が進み輸入物が値上がりし家計を圧迫 |
集英社の「あなたが思うホントの流行語大賞2022」
こちらは集英社が行ったネット&街頭緊急アンケートの「あなたが思うホントの流行語大賞2022」の結果です。
1位 | けつあな確定 | 女性トラブルを報じられた坂本勇人選手が相手に送った「けつあな確定な」という“下品すぎる”メッセージ |
2位 | ブラボー | サッカーW杯カタール大会で日本代表がドイツを下した際、DF長友佑都選手が連呼した言葉 |
3位 | SPY×FAMILY | 「少年ジャンプ+」に連載中のTVアニメ化もされている遠藤達哉氏の「SPY×FAMILY」 |
4位 | チェンソーマン | 藤本タツキ氏による漫画作品「チェンソーマン」 |
5位 | ちいかわ | イラストレーターのナガノ氏による漫画作品・キャラクターの「ちいかわ」 |
7位 | ちゅきちゅきポーズ | なにわ男子の大西流星が考案したとされる「ちゅきちゅきポーズ」のこと |
同率7位 | 菅井友香卒業 | 元櫻坂46のリーダーで、7年にわたりグループを牽引してきた菅井友香の卒業 |
8位 | ポケモンSV | ゲームのシリーズ9作目となる「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)」のこと |
9位 | インボイス制度 | 消費税の仕入れ税額控除の方式のひとつで、課税事業者が発行するインボイスに記載された税額のみを控除することができる制度 |
10位 | ドーハの歓喜 | サッカーW杯で初戦強豪ドイツに逆転勝ちしたこと。過去の「ドーハの悲劇」の対義語 |
同率10位 | きつねダンス | 日本ハムのファイターズガールのきつねダンス |
こちらの結果の方が世間の人はピンとくるような気がします。
SNSや若者世代を中心に話題となったものばかりですね。
2023年新語・流行語大賞
TOP10は以下の通りです。(50音順)
年間大賞:アレ(A.R.E.)
新しい学校のリーダーズ | 4人組ダンスユニット。楽曲『オトナブルー』での首振りダンスがTikTokで話題となる |
アレ(A.R.E.) | 38年ぶり2度目の日本一となった阪神タイガースの「アレ=優勝」 |
OSO18/アーバンベア | 都市部に住む熊(アーバンベア)、北海道標茶町のオソツベツ(OSO)で前足の幅18㎝の熊による被害が出る |
蛙化現象 | 好意を持っていた相手への気持ちが急に冷めてしまう現象のこと |
生成AI | 魔法の生成AI「ChatGPT」 |
地球沸騰化 | 2023年の夏は世界中で強烈な暑さに見舞われ「地球温暖化」から「地球沸騰化」へと危機感を表した |
ペッパーミル・パフォーマンス | WBCで侍ジャパンにいたヌートバー選手のペッパーミル・パフォーマンスが人気となった |
観る将 | 将棋を指す(対局する)のではなく、観戦に徹するファンのこと |
闇バイト | 犯罪行為をして報酬を得るアルバイトのこと |
4年ぶり/声出し応援 | コロナ禍で出来なかったスポーツの声出し応援が4年ぶりに2023年に復活 |
まとめ
流行語大賞の選考基準がおかしい、流行ってない知らないのになぜ選ばれるのかについてみてきました。
流行語大賞は流行語だけでなく、今年の「新語」も含まれます。
新語がノミネートされると、流行ってないと思う人もいるでしょう。
それでSNSでは批判の声が多数あがったりします。
また、ノミネートされる言葉は、『現代用語の基礎知識』の読者アンケートから選ばれますが、最終的な選考は選考委員によって決まります。
選考委員での話し合いというので、選考委員メンバーの年齢や考え方などで大きく左右されると思います。
ですので、「流行ってない」「知らない」という言葉が選ばれたりしますが、1つのイベントとして「今年はそんな言葉が流行ったのか~」とどんな意味があるのかなと調べたりして、サラッと聞き流しておくといいのかなと、個人的には思いました。
みんなんがみんな知ってる!という言葉が選ばれれば、いいんでしょうけどね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。