旧須磨海浜水族園からリニューアルして2024年6月1日にオープンした「神戸須磨シーワールド(須磨シー)」
以前よりきっと素敵な施設になると期待値も高く、オープンを心待ちにしていた人も多いでしょう。
オープン前から「チケット料金が高い」とは言われてきましたが、実際に行った人からも「高い」との声があがっています。
その理由は何があるのでしょうか?
深掘りしていきたいと思います。
須磨シーワールドのチケット料金が高いと言われる理由は?
神戸須磨シーワールドのリニューアル後、多くの人々からその高いチケット料金について疑問の声があがっています。
なぜ須磨シーワールドの料金は高いと言われるのでしょうか。
その理由をいくつか挙げてみます。
①ショーありきの値段設定
須磨シーワールドは、多くの方々が楽しみにしているシャチやイルカのショーを中心に施設が構成されています。
シャチは餌代が高額であることが知られ、鴨川シーワールドでは年間に2,000万~2,500万円かかると言われています。
水族館自体、動物園と比べ施設の維持費がかなりかかることから、その結果としてチケット料金も高めに設定されているのです。
シャチのパフォーマンスは特に見応えがあり、これを目当てに訪れるお客さんも多いです。
西日本ではシャチが見られるのは須磨シーワールドだけなので、シャチのショーを目玉として売りにしていますよね。
しかし、ショーを見ない人からしたら、チケットの料金は高く感じます。
②展示が少ない
展示の数もまた、料金が高いと言われる要因の一つです。
リニューアルによって施設自体は新しくなりましたが、展示されている生物の種類や数が少ないため、全体のボリュームが小さく感じられます。
このため、「料金に見合った内容か?」と疑問を持つ声もあります。
リニューアル後の須磨シーワールドは、以前の須磨海浜水族園と比べて規模が小さくなったと感じる方も少なくありません。
そのため、以前の施設のイメージを持ったまま訪れると、展示スペースや見所の減少に不満を感じるかもしれません。
③飲食や駐車場代が高い
館内にはフードコート、レストラン、キッチンカーなどありますが、料金が高く、並ぶといったことがあります。
ぶっちゃけ言います😅
— 須磨男 (@Cobe_SumaSea) June 29, 2024
須磨シーの最寄りの駅、須磨海浜公園は飲食店はほぼありません💦
館内は飲食の持ち込みは禁止である上に中の飲食店はかなり金額が高い
遠くから来られる場合やツアーなら館内の飲食で良いと思いますが、県内で節約したい方は施設前にあるコンビニで済ませた方がよいかと… pic.twitter.com/xVWnq3eYVE
画像:須磨シーワールド公式ページより
画像:須磨シーワールド公式ページより
子供連れのご家族などは、事前にレストラン予約をするか、早めに食事をするか、事前に外で済ませるかなどの対策をした方がいいかもしれません。
また、駐車場は通常の平日は最大料金が適用されますが、土日祝と7月と8月などは最大料金がないため、長くいるだけ駐車料金がかかります。
須磨水
— にょぽ@綾鷹宇多田ヒカル当選 (@tgtgdja) July 17, 2024
須磨シー
スマシー
須磨シーワールドへ
【車】で行く方へ
7月8月は専用駐車場
1時間500円
上限なしとなります
朝から夕方までいると4000円くらいかかりますので注意が必要
近くにコインパーキングが点在してるのでそちらをご利用ください
ただ朝から並んでる人が停めてるので空いてるかは… pic.twitter.com/YWbTBoo3KO
【月~金(祝日除く)】※7月・8月を除く
最初の 1時間 400円 以降は 200円 / 60分
【土日祝と7・8月の平日】
最初の 1時間 500円 以降は 500円 / 60分
【当日最大料金】 ※土日祝と7月8月は最大料金なし
月~金(祝日除く) 700円(繰り返し可)
と、なっていますので、最大料金が適用されない日に長時間滞在する方は、他のコインパーキングを見つけた方がいいかもしれません。
こういった背景もあり、「神戸須磨シーワールドの料金が高すぎる」との声が出てきているのです。
須磨シーワールドと須磨海浜水族園や他の水族館との料金比較
須磨シーワールドと須磨海浜水族園や他の水族館との料金を比較していきます。
基本料金
須磨シーワールドの新しいチケット料金は、大人1名が3,100円、小人(小中学生)が1,800円、幼児(4歳以上)が1,800円、シニア(65歳以上)が2,500円と設定されています。
以前の須磨海浜水族館の大人1,300円に比べると、約2.4倍の価格になっています。
リニューアル後の料金に対して「高い」との声がある一方、ショーや展示の充実度がその理由として挙げられています。
年間パスポートの料金と特典
須磨シーワールドでは年間パスポートも提供されています。
個人会員の場合、大人が11,000円、小人が6,500円の設定です。
ファミリー会員向けのパスポートもあり、家族で頻繁に訪れる方には非常にお得です。
特典として、パスポート保持者限定のイベントへの招待や、施設内のショップやレストランでの割引特典があります。
ちなみに須磨海浜水族園の頃は3,000円でしたので、かなり高く感じてしまいますね。
他の水族館との入場料金比較
周辺の水族館との料金を比較すると、例えば大阪の海遊館では通常大人1名が2,700円、京都水族館では2,400円です。
このため、須磨シーワールドの通常料金3,100円が比較的高いと言われるのも理解できます。
ただし、須磨シーワールドにはシャチのショーや維持費において差異がありますので、料金の高さを一概にネガティブに捉えることは適切ではありません。
当日券について
須磨シーワールドでは、当日券も販売されており、事前予約なしで訪れることができます。
ただし、混雑状況によっては当日券が売り切れることもあるため、訪問前に公式サイトで確認することをおすすめします。
当日券は日によって販売時間が違います。
昼12時~、13時~などがあり、お盆期間で営業時間が延長されている時は、16時からの販売でした。
知らないと朝に当日券を買いに行っても、販売されていなかったり、すぐに入場出来なかったりするので気をつけてください。
詳しくは神戸須磨シーワールド公式Xでお知らせしていますので、チェックしておくといいです。
また、神戸市在住の方や障がい者手帳を持っている方には割引が適用されるため、事前に条件を確認しておくとよいでしょう。
スマスイ時代と新しい須磨シーワールドの違い
「須磨海浜水族園」が「神戸須磨シーワールド」としてリニューアルオープンし、長い歴史を持つ旧施設が新たに生まれ変わり、多くの人々の注目を集めています。
リニューアル後の須磨シーワールドは、様々な点で旧施設と異なる点があります。
その主要な違いについて見ていきましょう。
シャチの展示とパフォーマンス
須磨シーワールドでの大きな目玉となっているのがシャチの展示とパフォーマンスです。
シャチの迫力あるショーは、子どもから大人まで幅広い層に人気があります。
旧須磨水族館では見ることができなかったシャチのダイナミックな演技は、新須磨シーワールドの目玉となっています。
シャチの生態を詳しく紹介する展示もあり、学びの場としても価値があります。
リニューアルによる利便性は?
主に「オルカ(シャチ)スタジアム」「ドルフィン(イルカ)スタジアム」「アクアライブ」の3つのゾーンに分かれていて、建物も別になっています。
「ドルフィンスタジアム」と「アクアライブ」は3階の連絡通路で繋がっていますが、「オルカスタジアム」は独立しています。
順路がわかりにくく、連絡通路も屋外に一旦出るのと、ドルフィンからオルカへは1階に階段で降りて、屋外の広場を通り移動します。
猛暑日や悪天候の日は完全な外を通るため(屋根もない)、あまり優しい設計とはいい難いです。
ベビーカーを持った子供連れやお年寄りには、エレベーターもありますが厳しい印象です。
全部の建物が屋内で繋がっているといいなと個人的には思っています。
須磨シーワールドの評判
神戸須磨シーワールドへの評判をまとめてみました。
引用はヤフコメから抜粋しています。
良い評判
「また行きたい」といったよい評判をみていきます。
入場はすんなり入れた。ショーは混んでて1時間前は座席あるけど40分前だともう立ち見。イルカショーはイルカがたくさんいて楽しかった。オルカショーはジャンプはイルカの方が軽快だけど水かけはパワーがすごい!ショーが終わった後の水族館に流れる人が多くてぎゅうぎゅうだったけど、ちょっと時間が空くとスカスカ。順路がわかりにくい。オルカソフトは美味しかったです
またぜひ行きたいです。 夏場に行きましたが、非常に暑くて暑くて、、逃げ場がオルカスタジアムの一階かオルカとイルカのショップとかレストランしか無かったのですが、、 それでも、またすぐ観に行きたい!!と思わされるくらい楽しかったです~ ホテル宿泊しましたがゲスト用の出入り口があってこれま最高でした…また、タコの水槽はあれだけの数がいるのはなかなか他の水族館ではないので、、子供と張り付いて何回も見に行ってしまいましたね。。
都内在住です。帰省時に行きました。1日余裕を持ってシーワールドに居れるなら事前に①HPやアプリでフロア毎に記憶するくらいで行く。②ブュッフェは整理券が必要な期間朝イチ早めに並んで開園ダッシュ③ショーは夕方などに寄せて予約する。元神戸っ子としては❶公共の交通機関推しな点(駐車場割高)近隣は住宅地❷スマスイ時代の名残りあり。ここが良かった。オルカやイルカも移送で大変だったと思いますが元気にショーをしていました。あれもこれも!したいと思いますが。夏休みから秋までは熱中症対策などを必ずして室内冷房完備の水族館ではなくなりましたがシーワールドとして受けとめて事前の準備から楽しんでアプリを駆使し満喫して欲しい神戸須磨シーワールドでした。また、行きます!
猛暑の夏は、涼しくなる夕方から #神戸須磨シーワールド を楽しむのがおススメ!
— 神戸須磨シーワールド (@Kobe_SumaSea) July 17, 2024
7月・8月の週末とお盆期間は21時まで営業していますので、涼しくなる夜の水族館も楽しめます。#水族館 #神戸 #神戸須磨 #須磨シー #シャチ #スマシー #西日本唯一 #神戸観光 #関西観光 #日本観光 #神戸旅行 #kobe… pic.twitter.com/S1GfUQrHJD
悪い評判
逆に「良くなかった」という声もみていきます。
まず分かりにくい!案内が不親切 レストランの予約システムが理解出来ない ただただ混雑していた 展示順路がスムーズに進めなくてよく見えない 一方通行にしてはどうか 案内が不親切でよくわからないのに自撮り棒は使うな、とか日傘はダメとかの監視はきっちりしている 以前の須磨スイのような普通の水族館の方がいい ただオシャレになっただけのよう 展示物の見落としがあったかもしれない
子連れに厳しい! ベビーカーで回りづらい エレベーターが1つしかない。長蛇の列だし今、何階に停まっているかも分からない、永遠に待つので時間がとてもかかる。 ほとんど野外なので暑い時期はむりです フードコート並びすぎ、キッチンカーで買っても涼しく食べれる場所がない。 休憩する場所もない、涼めるところがない。オルカショー1時間半前から場所取りしないと座れず、立ち見なので子どもが全く見えなかったし暑すぎる。 英語表示でパッと分かりづらい 1階に降りても3階からしかオルカショーへ行けないし、動線が悪い オルカショーのマイクパフォーマンスが全くない、MCもない、音楽が流れているだけで盛り上がりにかける。BGMの選曲も微妙 シャチが高い浮き輪にタッチするのが一回しかなく大したことがない 暑い時期の子連れはリピなしです 残念すぎる シャチのくじ引きの券売機もなんであんなに並ぶ?効率が悪い
展示されている海洋生物が激減。ショーは白浜アドベンチャーワールドとくらべると、プロとお遊戯の差。 ただただお金を使いに行く所になってしまっている。 前のスマスイに戻して欲しい。
みなさんの星一つに納得すぎます。残念すぎますね。前のスマスイが大好きでした。。。 オシャレに気取ったデザインでパンフレットがないと迷子になりますしスタッフも少ない、表示が小さい。水族館なのに館内は少なく炎天下を移動するしかない、無駄にだだっ広い広場。入館して広場だけでどこにいけばいいのかもわからん。ショーに関してもシャチやイルカの紹介ぐらいすべきですし、マイクパフォーマンスがあればいいのに。
開園から休みなく一日中ショーばかりのシャチがかわいそうでした。でも健気に頑張っていました。夏休みおわっら少しゆっくりできることを期待。展示も人が多くて順路が分かりにくく疲れました。大水槽もなくなり以前のほうがよかったです。
シャチに頼りすぎ。朝から晩まで1日5回もショーは必要ですか?ショーとショーの間の時間も短くてシャチがゆっくり出来ていないのが可哀想だった。高齢のシャチが人間と同じぐらいの時間を労働させられてるけど、みんな何も思わないの?利益しか見てない水族館、という印象。動物愛護の精神はここで暮らす生き物たちからは何も感じられませんでした。せめて一日3回にしてあげてくれ。
残念、前にあったおさかなライブなど須磨らしい物が何もなく、シャチがいなければ、もう行かないかな‥ 同線悪いし、屋根がないから移動も雨なら大変。上がるエスカレーターしかなく、下に降りるにはエレベーターだけで混んでる、階段も上りのみと書かれていて、他の方もみんな下におりれなく迷子になっていた。
1日経ったので須磨シーの残念な所も。
— ゆの@大ちゃん (@hedgehogss701) June 14, 2024
アクアライブの入口(2階〜4階)が分かりにくくてクラゲコーナーで観客が詰まる。
水槽が少なくて見応えはない。広場に日陰が少なくて夏場はヤバそう。
飲食物持ち込み禁止(再入場不可)
須磨シーめちゃくちゃ展示がしょうもなかった・・・残念😢もうこーへんかなぁ。
— Wendy (@Wendy06140312) June 1, 2024
批判的な意見とその背景
全体的に批判的な感想が多かったです。
チケット料金もその要因にありますが、チケットが高くても内容がそれに見合っていれば、そこまで批判的な意見は出ないと思います。
以前のスマスイは見るところが点在し繋がっていて、ずっと楽しめるイメージでした。
須磨シーワールドはシャチがメインとなっているため、シャチ目当ての人にとってはある程度満足いくのかな?といった感じです。
ただ、営業時間の延長期間のシャチのショーは7回(通常5回)、イルカショーは9回(通常6回)と回数が多く、シャチがかわいそうといった声も出ています。
こういった所もマイナス評価になっているのでしょう。
須磨海浜公園自体は神戸市の所有ですが、須磨シーワールドと敷地内にあるホテルは民間事業者が所有・運営しています。
オシャレな造りにはなっていますが、お客さんや魚の立場になっているかというと疑問です。
皆さんが言っているように”利益重視”と言われてしまうのもわかる気がします。
まとめ
神戸須磨シーワールドについてみてきました。
スマスイ時代は地元だけでなく他の地域からも愛されていました。
それは行きやすい値段設定、親しみやすい施設などにあったのではないでしょうか。
須磨シーに変わり、おしゃれな外観、目玉のシャチなど話題性はとてもありました。
期待する声も多かったのですが、実際行った人の声を集めると、「残念」といった意見が多くみられます。
実際に私も足を運んで思ったのが、展示部分がかなり少なく「え?これだけ?」といった印象でした。
そして皆さんの言う動線の悪さも感じます。
建物は全部独立した形で、いったん外に出なくてはならず、暑い日や寒い日、悪天候の日は大変です。
ベビーカーを持った人や足の悪いお年寄りなどに対する配慮もかける部分があるのかなと思いました。
その一方で、やはりシャチのショーが迫力があってよかったといった声も多かったです。
西日本でシャチが見られるのはここだけとあって、とても話題性がありますよね。
実際に足を運んだ人の意見を汲んで、今後に活かしてもらえたらいいなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。