2022年から「現役ドラフト」という制度が始まりました。
これまで出場する機会に恵まれなかった選手の新たな道となり、現役選手にとってはチャンスの道が残される形となりそうですよね。
この現役ドラフトで指名されればいいのですが、指名されなかった選手はどうなるのか気になりますよね。
今後も上手くこの制度が回っていくのでしょうか?
また、「プロ野球ドラフト会議」のようにテレビで放送・中継されるのか気になりますね。
現役ドラフトで指名されなかった選手はどうなる?
現役ドラフトはテレビで放送・中継する?
についてまとめます。
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現役ドラフトの仕組みやルールは?
現役ドラフト(ブレークスルードラフト)は12球団が提出した指名選手が対象で行われます。
ルールは以下のように決まっています。
- 各球団からシーズン終了後の全保留選手名簿の提出と同時に、指名対象選手2人以上を提出
- 各球団が指名したい選手1名に投票
- 他球団から最多票を獲得した球団が1番目の指名権を獲得し指名(最多得票球団が複数の場合は、同年のプロ野球ドラフト会議での低順位のチームから指名権を決定)
- 次は指名された球団が指名していき、順に指名権が移っていく
- 12球団が1人を指名したところで1巡目が終了
指名は2巡目までで、2巡目は指名を希望した球団が参加
2巡目は参加球団の中で1巡目の逆順で行い、指名の段階で参加球団は指名を棄権することもできる
球団間の譲渡金は無し
2023年から1カ所だけ変更あり↓
各球団は、他球団の指名対象となる選手を2人以上、リストアップしないといけないが、その際、年俸が5000万円以上1億円未満の選手をリストアップした球団は、5000万円未満の選手を追加し、3人以上の対象選手をリストアップしなければいけなくなった。
引用元:日刊スポーツより
例)他球団からの得票が多かったのがヤクルトだったとします。
- ヤクルトは中日の選手を指名
- 次の指名権は中日となり、オリックスの選手を指名
- 指名権はオリックスに移り、日本ハムの選手を指名・・・
と順番に指名された球団に指名権が移っていきます。
【12/9初開催】プロ野球「現役ドラフト」の指名方式が決定、12球団が指名希望選手に投票https://t.co/dmW8oCI1Zt
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 7, 2022
対象選手数は契約保留選手名簿に記載された選手の中から、各球団が任意に選択した2人以上。外国人選手や複数年契約選手、FA資格選手や育成契約選手などは対象から除外される。 pic.twitter.com/xOnMjT75T3
現役ドラフトでの指名対象外の選手
- 外国人選手
- 複数年契約
- 年俸が5,000万円以上(ただし、1名に限り年俸5,000万円以上1億円未満の選手を対象とすることができる)
- FA権を持っている、行使したことがある
- 育成選手
- 前年の日本シリーズ終了後に、トレードによって獲得した選手
- シーズン終了後に育成から支配下契約となった選手
指名選手が拒否した場合は?
移籍選手の扱いはトレードと同様になります。
拒否した場合は任意引退となります。
救済措置なのに、拒否すると生き残れなくなってしまうのですね。
なかなか厳しいです。
現役ドラフトで指名されなかった選手はどうなる?
戦力外候補選手で現役ドラフトに選出したものの指名されなかった選手は、元の球団に残ります。
戦力外期間が終わっているので、球団は指名されなかった選手をもう1年契約することになります。
「戦力外通告」には期間が設定されており、第1弾はシーズン終了の翌日からCS開幕前日まで。第2弾はクライマックスシリーズの全日程終了翌日から日本シリーズ終了の翌日(※日本シリーズ出場チームのみ日本シリーズ終了の5日後)までとなっている。
引用元:BASEBALLKINGより
ただ、現役ドラフトは育成選手は対象外のため、支配下選手が対象となります。
球団に残った場合は、支配下枠を圧迫すると言われています。
「支配下登録選手」とは、日本のプロ野球球団(日本野球機構/NPB)で統一契約書に基づいた契約を結び、球団に属する選手のことを指す。 同じ意味の言葉として、「支配下選手」とも言われる。 一軍と二軍の選手のみで、育成選手はこれに含まず、1球団につき70人までを上限に、「支配下登録選手」に登録することが可能。
引用元:スポランドより
現役ドラフトの対象になったけど、どこにも指名されなかった選手は、モチベーションも下がってしまいますよね。
ある球団では事前に選手にリスト入りの希望を聞くことを検討していたとの話もあります。
希望したけれども移籍とならなかった場合、球団から「出て行きたかったのか」といわれ、立場が弱くなるということもあります。
指名されなかった場合もなかなか難しいですね。
現役ドラフトはテレビで放送・中継する?
現役ドラフトは、残念ながらテレビで放送・中継はされません。
完全に非公開で行われます。
プロ野球ドラフト会議のように放送や中継はされないのですね。
候補の選手にとっても若干ナーバスな部分もあるので、難しいところですね。
なお、対象選手リストのうち、指名を受けた選手の氏名以外の情報は公開されないようになっています。
現役ドラフトいつから行われる?
昨年(2022年)から始まった現役ドラフトですが、2022年は12月9日(金)13:00~行われました。
2023年の現役ドラフトは、12月8日(金)に開催予定です。
NPB 12球団合同トライアウトを11月15日に実施 現役ドラフトは12月8日に開催予定/野球/デイリースポーツ online https://t.co/qEsnNjgIFF #侍ジャパン #プロ野球 #NPB #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) October 2, 2023
現役ドラフト(ブレークスルードラフト)は、メジャーリーグが導入している「ルール・ファイブ・ドラフト」を参考に、出場機会が少ない選手を対象に移籍活性化を狙いとしたものです。
2018年7月の選手会の臨時大会でご論が交わされ、2020年には12球団、選手会が合意すれば2020年からの導入が決定する予定でした。
ところが、新型コロナウィルスの流行により、議論が中断となっていました。
その後も議論は続けられ、2022年9月には指名方式となることが判明し、10月7日に2022年12月9日に開催することで、NPBと選手会が合意しています。
現役ドラフトへの声は?
2022年から始まった現役ドラフトですが、様々な声が出ています。
現役ドラフトを形骸化させないためには育成契約で3年経った選手は自動的に対象にしないとね。必要なら支配下にすれば良いんだから
— うし多(自称) (@ushiya) October 30, 2023
現役ドラフトが次々と解雇されるのをみると、移籍した球団で立ち位置をとりま確立できた大下なんかはまあよくやった方よな。
— はっしゅプロスピA (@hashpuro) October 30, 2023
現役ドラフト自体はチャンスとしていい機会でしょ
— こーせえい@可能性の獣 (@WalkerOnepiece) October 30, 2023
あとはそれをものにできるかどうかなだけ
現役ドラフトの翌年戦力外は現行システムだと発生して然るべきなのよね。
— 44@博多太陽会 (@44_hakataiyou) October 30, 2023
ルール5ドラフトとは全くの別物。
冷たいとは思うが、12球団中1人でも1軍戦力になればそれは成功だと個人的には思う。
現役ドラフトでチャンスを掴んだ選手がその機会を活かせるかどうかは、本人次第といったところでしょうか。
まとめ
現役ドラフトがテレビで放送されるのか、指名されなかった選手はどうなるのかについてみてきました。
現役ドラフトは完全非公開ですので、テレビでは放送されません。
また指名されなかった選手は、支配下枠として元の球団に残ります。
まだ2022年から始まったシステムですので、今後も課題はいろいろあると思います。
球団にいながらなかなか出場する機会のない選手への、いい仕組みとなってくれることを祈ります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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