オリンピックでは様々な競技が行われ、世界中を熱くさせますね。
しかし、東京オリンピック2020で盛り上がった野球は、今回のパリオリンピックに含まれていません。
なぜ野球はないのでしょうか？
日本では人気のあるスポーツなだけに疑問が残りますよね？
また野球の他にもなくなった競技があります。
そして新たに追加された種目もあり、どんな選定基準で選ばれているのか気になりますよね。
オリンピックの種目選定の基準と、野球がオリンピックの種目から外れた背景や、今後のオリンピックでの復活の可能性に迫ります。
パリオリンピック2024で野球はなぜないのか？
野球は正式種目ではなく追加種目のため、フランスが野球を追加種目として選ばなかったため、パリオリンピック2024では野球がないのです。
2024年、パリで開催されるオリンピックに野球が含まれていないことに、多くの野球ファンは驚きましたよね。
では、なぜ野球はパリオリンピックの種目から外れたのでしょうか。
単純思うけどパラリンピックの種目多いのにパリオリンピックで野球がないのなぜ😅
— 如水 (@XjhO74NJZcK8b6c) August 29, 2021
オータニさん関連でパリオリンピックの野球の話題ねーなと思ったら、パリオリンピックに野球ないやんけ！！
— なっち(じーさん) (@GsanGotouhei) December 30, 2023
まず、オリンピックの種目選定には特定の基準があります。
たとえば、ある競技が世界中でどれだけ普及しているか、またはその競技にどれだけの国が参加しているかなどが重要なポイントです。
野球は、特にアメリカや日本、台湾、韓国など一部の国では非常に人気がありますが、世界的に見るとその普及度は限られています。
例えば、サッカーのように世界中で広く愛されているわけではないんですね。
さらに、東京オリンピック2020では、日本が開催国として野球を追加種目に選びました。
しかし、これは特例で、野球は通常オリンピックの正式種目ではありません。
2024年のパリオリンピックでは、フランスが野球を追加種目として選ばなかったため、野球は行われないことになったのです。
野球とオリンピックの歴史
ちなみに、野球がオリンピックの正式種目から外れたのは、2012年のこと。
それ以前は、1992年から2012年までの間、野球はオリンピックの正式種目として行われていました。
しかし、野球の国際的な普及度や、メジャーリーグとのスケジュール調整の難しさなどが影響し、種目から外されることになったのです。
ましてやフランスではマイナーな競技です。
野球をするための球場を整えたりするとお金も大きくかかり、オリンピック後の活用が難しいため、フランスにとっては負担ばかりが大きくなるので外したと思われます。
パリオリンピック2024でなくなった競技
パリオリンピックで野球がなくなったのはちょっと残念ですが、他にもいくつかの競技が今回の大会では姿を消すことになりました。
それでは、どのような競技がパリオリンピックのリストから外れたのでしょうか。
- ソフトボール
- 空手
そして、その理由は何なのでしょうか。
まず、オリンピックでは毎回、開催国がいくつかの競技を追加することができます。
しかし、その反面、いくつかの競技はリストから外れることもあります。
これは、オリンピックが常に進化し、新しいスポーツを取り入れるための一つの方法なんですね。
たとえば、東京オリンピック2020では、空手やスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンが新たに追加されました。
これらの競技は、特に若者に人気があり、オリンピックの新しい風を吹き込むために選ばれています。
空手はなぜ外れた？
パリオリンピックでは、東京オリンピック2020の競技の中から空手がリストから外れることになりました。
空手は、特に日本で人気のある武道ですが、パリオリンピックでは競技リストから外れることになりました。
空手にはエンターテインメント性がなく、若い観客の興味を引き付ける力がないと判断されたからだそうです。
観客だけでなく競技する人にも“若さ”が求められるようです。
東京オリンピック2020に出場した選手に平均年齢は30歳で、女子の金メダリストはスペインのサンドラ・サンチェス選手39歳でした。
【第50回全日本空手道選手権大会】
— 西濃運輸空手道部 (@seinokaratedo) December 26, 2022
での、中の人新馬場コーチの解説写真。と
東京オリンピック空手道競技金メダリスト
🥇のスペイン代表【サンドラサンチェス】
との一枚です。#東京オリンピック #金メダル #スペイン#SandraSánchezJaime #サンドラサンチェス pic.twitter.com/9bPbFHPWri
継続される競技も
一方で、スポーツクライミングやサーフィン、スケートボードはパリオリンピックでも継続して行われます。
オリンピックは常に変化しており、今後の大会で再びなくなった競技が採用される可能性も十分にあります。
ちなみに、オリンピックで競技が採用されるかどうかは、その競技の国際的な人気や普及度、テレビ視聴率、そしてスポンサーの関心など、さまざまな要因によって決まります。
オリンピックは、世界中の人々が楽しめるスポーツの祭典であるため、常に新しいトレンドやニーズに合わせて進化しているんですね。
パリオリンピック2024の新種目は？
2024年のパリオリンピックでは、ブレークダンスが追加されています。
そして継続で、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードも行われます。
これらの新種目は、オリンピックの魅力をさらに高め、世界中のスポーツファンに新しい楽しみを提供することでしょう。
ブレークダンスの採用はIOCの若者重視の姿勢を顕著に表しています。東京オリンピック開催が決定した7年前のIOC総会で就任したバッハ会長のターゲットの一つが「若者」。アーバン（都市型）スポーツに「新風」の役割を期待しています。https://t.co/70N9NMh8Bz
— 毎日新聞 (@mainichi) December 8, 2020
ブレークダンス
まず注目されるのは、ブレークダンスです。
ブレイクダンスは、ストリートカルチャーの一環として世界中で人気を博しており、若者を中心に大きな注目を集めています。
ブレイクダンスがオリンピックの正式種目になるのは、これが初めてのことです。
ダンスとスポーツの融合が、どのような興奮を生み出すのか、多くの人が期待しています。
スケートボード・スポーツクライミング・サーフィン
次に、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンも継続して行われます。
これらの競技は、2020年東京オリンピックで初めて正式種目として採用され、特に若い世代から高い支持を得ました。
スケートボードやサーフィンは、その自由でダイナミックな魅力が、オリンピックに新しい風を吹き込んでいます。
#オリンピック スケートボード ストリート初代 金メダリスト🥇
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) July 26, 2021
堀米 雄斗 選手🛹 西矢 椛 選手🛹
スケートボード ”パーク”は8月4日(水)から！#Tokyo2020 #スケボー #金メダル @yutohorigome pic.twitter.com/FFsA6DPNAb
また、これらの新種目の追加は、オリンピックがより多様なスポーツを取り入れ、新しい世代のファンを獲得しようとする試みの一環です。
オリンピックは、伝統的な競技だけでなく、新しいトレンドや文化を反映したスポーツも取り入れることで、より幅広い層にアピールしています。
特に若い世代へのアピールしているのがわかります。
観る側も競技する側も若い世代に広めていきたいのだと思いますね。
実際にスケートボードは10代から活躍している人が多いですよね。
ちなみに、オリンピックの新種目が選ばれる際には、その競技の国際的な人気や普及度、テレビ視聴率、そしてスポンサーの関心などが重要な要素となります。
新種目の追加は、オリンピックの進化とともに、スポーツの世界に新たな可能性をもたらすことでしょう。
野球がオリンピック「正式種目」から外れた理由は？
野球がオリンピックの「正式種目」から外れた背景には
- 世界的な普及率
- 野球の試合時間が長い
- メジャーリーグ(MLB)との調整
などの理由があります。
野球がオリンピックの正式種目から外れたことは、多くの野球ファンにとって意外なニュースでした。
では、なぜ野球はオリンピックの正式種目から外れることになったのでしょうか。
正式種目としての歴史
野球がオリンピックの正式種目として初めて採用されたのは、1992年バルセロナオリンピックのことでした。
その後、2008年北京オリンピックまで、野球はオリンピックの一部として行われていました。
しかし、2005年に国際オリンピック委員会（IOC）は、2012年ロンドンオリンピックから野球を正式種目から外すことを決定しました。
外れた理由①世界的普及率
野球が正式種目から外れた理由の一つに、世界的な普及度が挙げられます。
野球はアメリカや日本、韓国、台湾など一部の国では非常に人気がありますが、世界的に見るとその普及度は限られています。
オリンピックの正式種目として採用されるためには、より多くの国々で広く行われている必要があります。
外れた理由②試合時間が長い
また、野球の試合は時間が長く、オリンピックのスケジュールに組み込むのが難しいという問題もありました。
野球の試合は、他の多くのスポーツに比べて時間がかかります。
これが、オリンピックの短い期間に多くの試合を行うことを難しくしていたのです。
外れた理由③MLBとの調整
さらに、メジャーリーグベースボール（MLB）との調整が困難だったことも、野球が正式種目から外れた理由の一つです。
MLBは、オリンピック期間中もリーグ戦を続けるため、トップ選手がオリンピックに参加することが難しい状況でした。
これにより、オリンピックでの野球のレベルが低下するという懸念がありました。
東京2020では開催国だから選ばれた
ちなみに、2020年東京オリンピックでは、日本が開催国として野球を追加種目に選びました。
これは特例であり、通常オリンピックの正式種目ではありません。
しかし、このように開催国の特別な要望によって、一時的に追加されることもあるのです。
オリンピック種目選定の基準とは？
オリンピックの種目がどのように選ばれるか、その基準は何なのでしょうか。
オリンピックは世界最大のスポーツの祭典であり、どの競技が採用されるかは非常に重要な意味を持ちます。
この選定プロセスを理解することで、オリンピックの多様性と進化をより深く理解することができます。
まず、オリンピックの種目選定には国際オリンピック委員会（IOC）が大きな役割を果たします。
IOCは、各競技の国際連盟からの提案を受け、その競技がオリンピックの種目として適切かどうかを検討します。
種目の選定基準4つ
①種目は「男性は少なくとも50か国、3大陸で、女性は少なくと35か国3大陸で広く行われている種目のみ」となっています。
※陸上やサッカーなどを「競技」といい、「種目」は陸上の100mハードル、やり投げといったもののことを言います。
②最低2回は世界大会、大陸選手権で実施されている
③種目の実施許可が4年前までに出されている
④国際的に認知された種目である
種目は上記の基準があり、競技としては夏季は「男性は少なくとも75か国、4大陸で、女性は少なくとも40か国3大陸で広く行われている競技のみ」と、オリンピック憲章での選定基準としています。
やはりその競技が世界的にどれだけ普及しているかがポイントです。
オリンピックは世界中の人々が楽しむイベントであるため、多くの国々で行われている競技が好まれます。
たとえば、サッカーや陸上競技は世界中で広く行われており、オリンピックの主要な種目となっています。
オリンピックは多くの視聴者を惹きつけるイベントであるため、世界中の人々が興味を持ちやすい競技が選ばれる傾向にあります。
その他の基準
その他の基準として、施設の確保などもあります。
競技を行う施設の確保が難しかったり、高額になってしまう場合は採用は厳しいです。
また、競技の人気やテレビ視聴率も重要な要素です。
例えば、体操や水泳は、その美しさと迫力で多くの人々を魅了し、高い視聴率を記録しています。
さらに、競技の公平性や安全性も考慮されます。
オリンピックはスポーツの公平な競争を重視するため、ルールが明確で、選手の安全が確保されている競技が選ばれます。
また、ドーピング問題への対応など、スポーツの倫理に関する側面も重要視されています。
ちなみに、開催国の文化やニーズも種目選定に影響を与えることがあります。
たとえば、2020年東京オリンピックでは、日本の文化を反映した空手が追加種目として採用されました。
これは、開催国の文化を世界に紹介する機会としても重要な意味を持ちます。
次回オリンピックで野球は復活するのか？
野球ファンにとって気になるのは、次回のオリンピックで野球が再び正式種目として復活するかどうかです。
過去にオリンピックの正式種目として採用された経験がある野球ですが、今後のオリンピックでの立場はどうなるのでしょうか。
まず、野球がオリンピックの正式種目として復活するためには、いくつかのハードルがあります。
前述したように、オリンピックの種目選定には、その競技の普及率や人気などが重要な要素となります。
野球は特定の国で非常に人気がありますが、世界的に見るとその普及率は限られているのが現状です。
また、野球の試合は時間が長く、オリンピックのスケジュールに組み込むのが難しいという問題もあります。
さらに、メジャーリーグベースボール（MLB）との調整が困難であることも、野球が正式種目として採用されにくい理由の一つです。
そして、施設の確保も野球が普及していない国にとっては大きな課題です。
しかし、野球がオリンピックの正式種目として復活する可能性はゼロではありません。
たとえば、2028年ロサンゼルスオリンピックでは、野球が追加種目として採用されることが決定しています。
これは、野球がアメリカで非常に人気があることが影響しています。
開催国の文化やニーズがオリンピックの種目選定に影響を与えることがあるため、野球が再びオリンピックの舞台に戻る可能性は十分にあります。
野球が広まっていない地域へ野球の楽しさなどをアピールしていけば、人気が出るかもしれません。
ちなみに、オリンピックの種目は常に変化しており、新しい競技が追加されることもあります。
これは、オリンピックが時代の変化に合わせて進化し続けることを示しています。
野球も、今後のオリンピックで再び正式種目として採用される日が来るかもしれません。
まとめ
この記事では、2024年パリオリンピックで野球がない理由、オリンピックの種目選定の基準、そして野球の今後のオリンピックでの可能性について詳しく解説しました。
野球がオリンピックの種目から外れた主な理由は、世界的な普及度の限界、試合時間の長さ、メジャーリーグとの調整の難しさなどです。
オリンピックの種目選定には、競技の普及度、人気などが重要な要素として考慮されます。
また、2028年ロサンゼルスオリンピックでは野球が追加種目として採用されることが決定しており、今後のオリンピックで野球が再び正式種目として採用される可能性もあります。
今後、新しくeスポーツなどもオリンピックの種目になるかもしれませんね。
オリンピックは常に進化し、新しい競技を取り入れることで、より多くの人々に親しまれるようになっています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
